理想の家を考える

なくても生活できるけれど、あると心が豊かになるものが、床の間と縁側です。

床の間とは、和室に設置される座敷飾りのことです。掛け軸をかけたり、生け花を飾ったりします。

床の間のスペースをなくせば、その分和室が広くなるのでなくてもよいと考える方もいることでしょう。しかし、骨董、古美術、禅などに興味がある方なら、床の間があると重宝すると思います。床の間のスペースを利用して興味あるものを飾り、日々眺めることができるのです。好きなものを毎日目にすると心に潤いが生まれることでしょう。また、床の間を飾り付けておけば、お客様が来たときにおもてなしができます。

和室のある家には、たいてい縁側があります。縁側は和室と外部の環境の間にある板張りのことです。居室との緩衝地帯としての役割があり、家の中にいながらも外の景色を眺めることができ、外部とのつながりを感じられます。

縁側でおばあちゃん同士がお茶を飲む光景をドラマなどで見ることがありますが、家の中にいるわけではないけれど外とも違い、気軽におしゃべりできるスペースです。

それだけではなく、縁側には快適な室内空間を作る働きもあります。縁側があることで夏は室内に直射日光が入りにくくなることと、風通しがよくなることで暑さ対策ができます。冬は日差しが入り込んでくるようになるので、室内は暖かです。

縁側には雨戸や網戸を取り付けます。

雨戸には、防風・遮光・目隠しなどの役割があるもので、引き戸タイプや通風性タイプなど種類がいくつかあります。通常の雨戸は閉めてしまうと風通しが悪くなり、縁側のメリットを十分に活かせなくなります。しかし、通風タイプであれば風通しを確保できるので、縁側のメリットが活かされます。

網戸がないと虫が入って着てしまうので、網戸を取り付けておくことをおすすめします。

縁側から住宅内に入ることができますが、普段の出入りはドアから行いましょう。洗濯物の取り込みなどちょっとした用事があるときには、縁側からの出入りが便利ですが、普段買い物や通勤・通学などで外に出る場合は、玄関ドアを使用します。

また、室内から縁側のある和室に仕切りには、開き戸ではなく障子やふすまが使われることが一般的です。障子やふすまを使用することで和の趣が生まれます。和室とフローリングのリビングがつながっている場合、障子やふすまではリビングの雰囲気とドアが合わないと思います。その場合、片面が和風、片面が洋風で、和洋どちらの部屋にも対応したドアがあるので、そういったものを取り入れてみるとよいでしょう。